開業資金が底をつきそうだがどうしたらいいのだろうか
【ライター】湯沢会計事務所 代表税理士 湯沢勝信
ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。
そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
開業後開業前に用意した運転資金が足らなくなった場合にどうしたらいいのかということですが、そもそもこのようなことにならないようにすべきであったということがまず第一に言えることです。というのは、開業後に資金ショートしてしまった場合、そもそもの開業計画が甘かったのではないかということで金融機関は非常に厳しい目で見ます。従って追加の融資を受けることも非常に難しい場合が多いです。あと融資が受けられる可能性があるところは都道府県の信用保証協会の創業支援融資ということになります。ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。
そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
また、こうした不測の事態に備えて、開業前は自己資金として用意したお金や、親族からの借入金の枠は残しておくように私はアドバイスするようにしています。そうしておくことによりこのような場合にも対応することが可能になるのです。このような予備資金がない場合には仕方がないので、大家さんに家賃の支払いを待ってもらうとか、仕入先の支払いを伸ばしてもらうとか、金融機関と交渉して借入金の元利金の支払いを待ってもらうしかないと思います。事業は資金ショートしたら終わりです。繰り返しますが、このようになったらどうしたらいいかを考えることよりもこのようにならないように余裕持った資金計画を立てることの方が重要です。
2017-08/01