患者の数は増えているのだが思うように収入が伸びない。なぜだろう
【ライター】湯沢会計事務所 代表税理士 湯沢勝信
ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。
そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
患者の数(レセプト枚数)が増えているのに収入が増えておらずなんだか忙しくなっただけだとか、友人からそんなに沢山の患者が来ている割には収入が少ないと言われたという相談をお客様から受けることがあります。こうした場合に考えられることは、確かに患者さんの数(カルテの枚数)は増えているが、1日に診ている患者数が変わっていないと可能鵜性があります。保険収入の場合いくら患者の絶対数が増えたとしてもそれに応じて1日に診察する患者数を増やしていかないと患者の数が増えた分の増収は見込めません。つまり、収入を増やしていくためには評判のいい医院になって沢山の患者に来院してもらうことと来院した患者の診察を受け入れることができるキャパシティが必要なのです。そのために必要なのが診察のスピードアップと、診療予約制の導入です。診察をスピードアップするためには、ドクター自身が意識しててきぱきと患者をこなすことが重要です。また、ドクターのかわりに看護師等に説明や血圧の測定、電子カルテの入力等をさせるなどコメディカルとの連携も有効です。また診療予約システムを上手に使えば比較的すいている時間帯に来院できる患者を誘導するなどして診療の効率化をはかることができます。
ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。
そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
2017-08/10