収入はどんどん増えているのにお金はちっとも残らない。なぜだろうか
【ライター】湯沢会計事務所 代表税理士 湯沢勝信
ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。
そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
収入がどんどん増えていけば通常は、利益の金額が大きくなり、結果的に手元に残るお金も増えていくのが普通です。しかしドクターの中には、収入がどんどん増えているのに、お金がちっとも残らない人もいます。それどころか中には借入金の金額が増えている先生もいます。ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。
そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
こういったタイプの先生には特徴があります。それは収入が増えるにつれて金銭感覚が変わってくる。一言でいうとお金使いが荒くなって行くということです。例えば初めのうちはベンツのCに乗っていたのが、EになりSになり、ポルシェになりさらにはファエラーリになっていくというような感じです。また住んでいるマンションも広さもどんどんグレードアップしてきます。別荘を買ったり、ファーストクラスで海外旅行に行ったり・・・。
所得に見合った支出であればいいのですが、残念ながら開業医でもそれらの支出に耐えられるのは、ほんの一部の先生だけです。収入が増えていっても同時に正しい金銭感覚を身につけることができないときりがありません。一種の病気といってもいいと思います。
このようにならないように収入と利益、実際に使えるお金をしっかり理解しながら経営していくことが大事です。またなかなかお金を貯められない先生は積立定期をするとか、生命保険に加入するとかして強制的にお金が貯まっていくようにする仕組みを作ることも必要です。
2017-08/23