雇用規約書、就業規則で最低のルールを確認する(解決策)
【ライター】湯沢会計事務所 代表税理士 湯沢勝信
ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。
そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
開業するということは、今までの医者=技術者に加えて、経営者、マネージャーの仕事を同時にやらなければならなくなります。特に今まで経験のない人のマネージメントについて開業後うまくいかず悩む先生が多いです。そこで最近はほとんどの先生が先輩やコンサルタントからのアドバイスにより、開業に際し雇用する従業員との間で、雇用のルールを明確にするために雇用契約書や就業規則を作成します。それは労働基準法を遵守し、後の従業員とのトラブルを避けるためにも大変有効だと思います。しかしこれらの書類を自分で作成すのではなく、社会保険労務士や、コンサルタントに丸投げで作成し、内容を全然理解していない先生もいます。いくら表面上ルールを作成しても実際に従業員との間で問題が起きた時に、直接対応しなければならないのは先生自身です。ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。
そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
これでは先生自身が従業員に対しルールに則った適切な対応をすることは難しいと思います。確かになれない就業規則や、雇用契約書を先生が一人で作成すことは難しいかと思います。そういうときにプロの力を借りることも必要だとは思いますが、内容については自分の目で確かめ、不明点はきちんと質問して修正を加え最後は自分で作成したものにすることが重要です。特に社会保険労務士が作成する就業規則は大企業と同レベルの量があり、診療所の就業規則としては長すぎて、細かすぎると思います。診療所の就業規則を作成する場合には思い切って必要のないところはカットしてわかりやすいものにした方がいいと思います。
2017-09/11