医院開業コラム

開業したら医者=技術者に加えて「経営者+マネージャー」の仕事をしなければならない

【ライター】湯沢会計事務所 代表税理士 湯沢勝信
ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。
そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
開業するということは今までの医者=技術者に加え、医院の経営者=最高責任者とマネージャー=人の管理、仕事の管理を行わなければなりません。マネージメントや経営の部分を事務長や親族に任せているという先生も中にはいますが、多くは自分でやらなければなりません。こうした今までにやったことのない部分についてはいくら頭のいい医師であっても、謙虚な気持ちで勉強していく必要があります。本を買って勉強するとか、研修会に参加するとか、専門家に相談にのってもらうとか方法はいろいろあります。以前のようにただ開業すれば成功するという時代は終わったと思います。これからは開業前のように学会に参加して医師としてのスキルを上げるための勉強も必要ですがそれ以上に経営やマネージメントの勉強が重要になってくると思います。診療所の場合、難しい手術をするとか、高度な検査を行うわけではありませんので、医学的に見て大きな進歩があるということはあまりないと思います。そういう部分よりも経営者としての考え方とか、どのように診療所を運営していくかといったマネージメントの方が診療所の発展に与える影響は大きいと思います。勤務医の時は医者としての技量が評価の対象だったと思いますが、開業医の場合は、 医療技術以外の部分をどれだけ伸ばしていけるかが成功の鍵となるのです 。



2017-09/20