医院開業コラム

何のために開業するのかを明らかにする

【ライター】湯沢会計事務所 代表税理士 湯沢勝信
ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。
そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
何のために開業するのかを明らかにすること 医師の場合、医師免許取得後、医局に入局し医師としての経験と技術を身に付けた35歳から45歳くらいに開業する先生が一番多いです。
開業したいというきかけとしてはつぎのような理由が考えられます。

1. 医師としての技術に自信がついたので独立したい
2. 勤務医は当直等あって忙しいので開業してゆっくり仕事をしたい
3. 開業して自分のやりたい医療を実現したい
4. 開業医の方が勤務医より経済的に恵まれているので開業したい
5. 教授が辞めて大学に居場所がなくなるので開業したい
6. 早く開業しないと借入金を返すのが大変になるから
7. 成功しそうな物件を紹介されたので
8. 周りの先輩や後輩が開業するので自分も開業したい

開業したい動機としては、積極的なものも消極的なものもあると思います。
しかしひとたび開業すると決めたからには、自分自身の私的な開業理由にかかわらず開業の目的、開業のコンセプトを明確にする必要があります。
開業の目的、コンセプトとは開業することによってその開業場所でなにをするのかを地域住民や従業員、取引業者等に対して明確にすることです。
たとえば

1. 地域の住民に対するプライアマリケアの実現
2. 通院困難な患者に対する在宅医療の実施
3. 地域住民に対する病気予防の実践

等です。開業する場合この開業の目的コンセプトをはっきりさせることがとても重要です。


2017-05-26