医院開業コラム

開業コンサルタントはここを見て選ぶ

【ライター】湯沢会計事務所　代表税理士　湯沢勝信
ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
開業しようと決めた場合、どこからはじめたらいいのでしょうか。ほとんどの先生は初めての開業ですから当然どういう手順で開業をすすめていっていいのかがわかりません。そこで開業を手助けしてくれる人が必要になります。それがいわゆる「開業コンサルタント」ということになります。
「開業コンサルタント」には有料＝お金がかるコンサルタントと無料＝お金がかからないコンサルタントがいます。有料のコンサルタントは開業業務を本業としている人です。
それでは無料のコンサルタントはというと、これは建築会社やハウスメーカー、調剤薬局、リース会社、医療機器のディーラー、会計事務所等の社員が多いです。
これらの業者は開業に対するコンサルタント料は取らない代わりに、建築会社であれば建物を建ててもらったり、薬局であれば薬の処方箋を出してもらったり、リース会社であれば医療機器のリースを組んでもらうことを条件に開業の手伝いを行います。
開業コンサルタント業務は経験とノウハウが必要ですので各社とも専担者をおいて行っている場合が多いです。
それでは開業コンサルを選ぶ場合有料無料どちらがいいのでしょうか。
これはどちらとも言えません。有料のコンサルタントといってもあまり経験がなく、コンサルタントを始めたばかりの人も結構たくさんいます。
そもそも開業コンサルタント業務というのは手がかかる割には利益の少ない仕事といえます。問題は有料か無料かよりもなにをどこまで手伝ってくれるのか、親身になって手伝ってくれるのか、開業のなかでどこが得意なのかという点を重視して選ぶべきだと思います。またコンサルタントと先生との相性も重要です。いくら優秀なコンサルタントといっても先生と気が合わなければ開業を成功させるのは難しいと思います。


2017-05-29