医院開業コラム

自己資金はいくらあればいいか

【ライター】湯沢会計事務所 代表税理士 湯沢勝信
ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
医院開業には多額の資金が必要です。その金額は内科診療所テナント開業で、約6000万円くらいです。こうした開業資金を全額自己資金で賄える先生はほとんどいませんので、通常は金融機関からの融資が必要になります。金融機関から融資を受けるためにはある程度の自己資金が必要です。自己資金0円で全額借入というのは開業に対する計画性がないということで認められません。
できれば総開業資金の1割程度は自己資金を用意したいものです。しかし実際には500万円から1000万円という先生が多く中には0円という先生もいます。0円の先生については、親や友人から一時的にお金を借りてもらって自己資金として見せ、融資がおりたら返済してもらっています。ただしこの方法はうまくやらないと見せ金だということが金融機関にわかってしまうと融資がおりなくなってしまうので注意が必要です。開業を予定しているのであれば自己資金は計画的に準備したいものです。

2017-05-31