医院開業コラム

高額医用機器を導入して周りの医院と差をつけようと考えているのだが

【ライター】湯沢会計事務所 代表税理士 湯沢勝信
ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
診療所が導入する高額医療機器としてはCTやMRIが考えられます。
CTは内科系診療所や、整形外科,MRIは脳外科の先生が導入している場合が多いです。
こうしたCTやMRIは診断力を高めるためには大きな武器となりますが、導入及び維持管理に大きな費用がかかりますので導入にしてはたしてペイできるかどうか慎重に検討する必要があります。
価格的にはCTで下は1500万円くらいから上は1億円くらい、MRIで、下は7000万円から上は2億円くらいまでとなっています。
また購入費用のみならず購入後の保守費用も年間100万円以上の金額がかかります。CTやMRIを運用していくためには放射線技師も雇用しなければなりません。
性能的にも年年進化していて大手の画像センターは定期的に新しいものに入れ替えをおこなっていかなければならずそれが大きな負担となっています。
こうしたことを考えるとこれらの医療機器の導入にあたっては次の点を検討すべきです。

1. 自分のところで導入しないで近くの病院や画像センターのもので代用できないか
2. 新品を導入するのではなく型落ち中古の質がいいものを入れることができないか
3. 購入する際に機器の価格だけでなく導入後の保守管理費用も一緒に見積もりを取っておく
4. どのくらい使えば元が取れるかを計算し、毎月の稼働目標をしかっりたてて使っていく


2017-06-22