医院開業コラム

中古の医療機器は使えるのか

【ライター】湯沢会計事務所 代表税理士 湯沢勝信
ドクターにとっての第2の人生と言える「開業」が、先生にとっても、先生のご家族にとっても、また地域の住民にとっても意義深いものとなっていくことを祈念いたします。
そしてこのコラムが、少しでもお役に立てれば幸いです。
医療機器は年年進化しています。しかし診療所で使う医療機器についてはここ数年それほどの進化はないと思います。医療機器には耐用年数が決まっていてだいたい5-6年です。
医療機器をリースで導入する場合もリース期間は5-6年ですので、5-6年たつとまだ使えるのに新しいものと入れ替えていく先生も少なくありません。
こうした場合の旧医療機器が中古医療機器として市場に出ます。
中古の医療機器を使いためにはメーカーの許可がないと故障の際の保守点検を受けられなくなってしまいます。こうした場合、メーカーは表向き中古の医療機器はメインテナンスを行わないということになっています。理由としては中古医療機器の使用を推奨すると新品の医療機器が売れなくなってしまうからです。
しかし実態は違います。中古の医療機器でもメーカーはちゃんと保証してくれるのです。
医療機械も機械ですからものによって当たりはずれがあります。従ってメーカーの保証がないと使用することにリスクがありますが、メーカーが保証してくれれば別に問題ないと思います。事実中古の医療機器をつかってひどい目に合ったという話はきいたことがありません。こうした点において中古の医療機器をうまく使っていくことにより診療所経営において設備投資額をおさえることができます。
中古医療機器を導入する際の注意点としては中古医療機器の場合は、リースは組めないので、銀行借り入れか自己資金で行うしかないということです。


2017-06-27